Q:それでは吸引分娩も危険なのですか? - レディースクリニック服部
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Q:それでは吸引分娩も危険なのですか?

使い方次第です。
 
吸引器とは、電気掃除機の先が吸盤のようになった道具です。
子供のころ、コップを口にあてて息を吸い、
コップが口から落ちなくなるのを楽しんだことがありませんか?
そうしておいて引っ張ります。
ある程度以上の力が加わると、はずれてしまいますから
鉗子ほど強引ではありません。
でもコップのあとが口の周りに残るように、
赤ちゃんの頭に吸引カップのあとが残ります。
 
統計的に見ますと、脳性麻痺などの障害がある赤ちゃんの分娩に
吸引が使われたことが多いようです。
では、吸引が脳性麻痺を起こしたのかというと、そうとは思えません。
胎児が産道を通過できるだろうという判断に間違いがあった、
そして産道を無理に通そうとして強引に引っぱったことが
赤ちゃんに障害を起こしたと考えます。
 
本来、(吸引分娩)とは、産道を通過するかしないか、
きわどいようなお産で使うものではないと考えたほうがよいでしょう。
「強引な手段は危険、自然が一番良い、でも待ちすぎてもいけない」と
以前に書きました。
(待ちすぎ)とは何十時間も経過するという意味だけではありません。
状況によっては30分、1時間の短縮が
胎児仮死とか産後の大量出血とかいった母児の危険を回避することがあります。

もちろん、これ以上の苦しみは我慢できないと(ネ)を上げる
産婦さんの手助けにもなるのです。