Q:会陰切開の傷の方が、会陰裂傷より縫うのが楽というのは本当ですか? - レディースクリニック服部
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Q:会陰切開の傷の方が、会陰裂傷より縫うのが楽というのは本当ですか?

「本当です」と言ったほうが良いでしょう。でも… 
 
この言い方ですと、「(医者という)縫う側が楽です」と取れますが、
実際は『縫われる側はもっと楽』なのです。
(会陰切開を受ける。)の反対は、
(産道が無傷で済む)ということもありますが、
≪ひどい裂傷がおこる≫ということにもなりかねないのです。
複雑な会陰裂傷が起きると、あとも痛いでしょうし、
周辺臓器に後遺症を残すこともあります。
 
裂傷となりますと、どこにできるかわかりません。
それほど大きな傷ではなくても、ちょっと困るのは、
膣の前側の膣前庭と言われる部分がさけた場合です。
分娩のドサクサですと、麻酔の注射もあまり痛さを感じないで済むのですが、
分娩のあとから麻酔をかけるとなると、尿道やクリトリスといった場所の近くへの局所麻酔の注射は、かなり痛そうです。
そのうえ、縫合の後も尿が滲みて痛かったりします。
 
どんなにひどい裂傷が起こっても、縫うのはせいぜい10分です。
きちんとした会陰切開なら5分もかかりませんが、
その差の数分のために会陰切開をするわけではないのです。
あとで痛そうな歩き方を見る方がもっとつらいものです。
主治医といたしましては、なんでそんな危険をおかしても、
会陰切開を嫌がられるのか、理解に苦しむところです。(笑)